用途地域について
皆様は「用途地域」という言葉をご存じですか?
家を建てたいと検討されている方。今現在、絶賛土地探しに奔走されている方。
物件探しにおいて、「用途地域」はとても重要な項目になりますので、
事前に理解・下調べしておきましょう。
【用途地域とは?】
都市計画法第8条1項によって指定された都市計画区域のことです。
都市計画区域とは、都市計画法に基づいて都道府県知事や国土交通大臣が指定したエリアのことであり、
基本的には市や町村の中心的な地域が該当します。
用途地域の種類は全部で13種類あり、大きく分けて「住居系用途地域8種」「商業系用途地域2種」
「工業系用途地域3種」の3つに分かれます。
◆住居系用途地域
住居系用途地域は、居住用建物を建てるのに適した地域。
住居系用途地域は、商業系用途地域や工業系用途地域に比べて多くの地域があります。
原則商業系・工業系の建物が建築できない厳しい制限のある地域から、中規模の商業系・工業系の建物と
住居系建物が混在してもよい地域までさまざま。
◆商業系用途地域
商業系用途地域は、商業地を中心とした街並みにするための地域。
商業系用途地域はいわゆる繁華街としての発展をさせたい地域であるため、生活利便施設が整ったり
駅が近かったりと便利な場所です。その反面、人が多くなる傾向もあり、場所によっては治安が不安な
地域もあるため注意が必要。
◆工業系用途地域
工業系用途地域は、工業の発展を目的に設定される地域です。
工業の中には危険物を取り扱う業種があるため、住居に適さない場所を工業系用途地域に設定します。
工業系用途地域は生活に大きな影響を与える可能性がある為、工業という名前がついている用途地域を
検討するときは、詳細な内容を把握する必要があります。
※一部、危険でもなく騒音も振動を発生させにくい工業は住宅地と混合して建築してもよいという地域有
【用途地域の調べ方】
①用途地域マップで調べる
②国土数値情報ダウンロードで調べる
③市区町村のホームページで調べる
自分が住んでいる地域や、購入を検討している地域がどの用途地域に指定されているかは、
都道府県や市区町村の窓口で確認することができます。
ネットで検索する場合は、「○○(調べたい都道府県名や市区町村名)+用途地域」で検索してみましょう。
用途地域は地図上で色分けされて表示されていて、用途地域が指定されていないエリアには該当する色が
塗られていません。用途地域には住居系用途地域・商業系用途地域・工業系用途地域があり、設定される
用途地域によって街並みが変わってきます。
自分の住みたい街はどのようなところなのか想像し、物件を探している場所の用途地域は
どのような内容なのか、あらかじめ調べておくことが大切です。
家探し・物件探しをする前に、必ず用途地域も同時に調査・確認しておきましょう。